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〔インド〕バラナシ、聖なる河

4月22日、バラナシ着。さっそくリクシャーにだまされ辺鄙な宿に連れて行かれる。
文句言いまくってたら、吉祥天のような日本人女性が宿から出てきた。彼女はさやかさんと言って、宿の主人と結婚して、4ヶ月の赤ちゃんがいるそうだ。
すごい勇気!私だったらいくら相手を好きでも、一生インドに住むのは無理かもしれない。。。

宿は値切って値切って70ルピー(210円)にしてもらった。超ボロだけど、宿の屋上からのガンガーの眺めは最高。

夕方涼みにバラナシで一番大きなガート(ガンジス河の河岸に階段を作り、沐浴などができるようにしたところ。バラナシには大小87?のガートがある)へ。

ぼーっとしていると、少年が寄ってきて勝手にしゃべりはじめた。日本語ぺらぺらだ。客引きかなーと思っていると、いきなり

「俺はお金要らない。なぜなら心が金持ちだからだ。
いくらお金を持っていても、殺されたら一円も天国には持ってゆけない。
心は誰も奪えない。だから俺はお金要らない。
日本人は金持ちなのにもっとお金欲しがる。どうしてだ」
と言われる。
15歳なのになかなか言うねー、この場所で聞くと説得力あるなーと思っていたら、
二人の日本人旅行者に出会う。彼らと一緒にぶらぶらしたあと、6時から始まるプージャー(礼拝)を見に再びメインガートへ。


河岸は、巡礼に来たインド人でぎっしり埋まっていた。

階段には祭壇が設置され、礼服を着た少年たちが並び、あちこちに火が灯される。
花売りが河へ流す花と蝋燭を配り、無数の花弁が水面へ静かに広がってゆく。

夕闇が降り、儀式が始まった。少年たちが額を地に付け、何事か唱える。
男たちの、低く抑揚の無い歌声が、濃紺の闇の中へと強くのびやかに広がってゆく。
さまざまな鐘の音が大気を震わし、鮮やかな花びらと蝋燭の炎が水面を彩る。
河の闇を浸食するように、岸辺のオレンジの炎は強さを増す。
少年たちは無数の火がくべられた大きな燭台を振り回し、
そのたびに白く溶けたロウが飛び散る。
声は一段と大きくなり、鳴り響く鐘の音とともに聴覚を麻痺させる。

まるで、人の行いを持って、ガンガーを侵食し、やがて融合して一つになることを切望する祈りのようだ。

激しい歌声と、視界で踊る炎を眺めているうちに、
私の心まで蝋のように溶け出し、聖なるガンガーに吸収されていくような気がし、
不意に涙が出た。

私の抱えるやりきれない問題も、ガンガーに抱かれて無になればいいのに、いっそこの身も、
と考えたところで、はっとわれに返る。

精神病患者が、ショック療法でインドに来て、逆にやられて自殺してしまう、という話を聞くが、わかる気がする。

この場所には生と死への原始的な衝動を引き出す何かがある。

終盤、バクシーシを払って赤い染料を額に塗ってもらう。
隣のインド人の少女たちと笑いあう。
一瞬、この場にいる人たちと一つになった気がした。
私は日本人で、観光客で、あくまで気のせいだと、わかっているのだけど。


3時間以上の儀式のあと、3人でごはんをたべて、ガートを後にした。
バラナシの時間はゆっくり過ぎてゆく。



DSC_0148.jpg


朝のガンガー。

DSC_0170.jpg


沐浴の風景。私も入ったけど、けっこう普通の水でした。

DSC_0184.jpg


レストランにいた、インド人のあかちゃん。

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2007.05.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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